2年前、千葉ジェッツ2度目のファイナル。誰もが優勝できると信じていた。しかし起こってしまった悪夢。
私達はあの日を決して忘れない。
【2年前の屈辱】
Bリーグ2018-2019シーズン。
千葉ジェッツは序盤からリーグを破竹の勢いで勝ち進んだ。
シーズン成績は52勝8敗、史上最高勝率を叩き出しての優勝。
さらに同年天皇杯。準決勝は残り0.5秒での逆転勝利、決勝でも富樫が逆転スリーを決めて3連覇を達成。まさに無敵の常勝軍団。負けるわけがない、優勝は確実。
誰もがそう思っていた。
2019年5月11日、千葉ジェッツは順調にCSを勝ち進み、2年連続のファイナルへと駒を進める。対戦相手は昨年千葉を下し、王者となったアルバルク東京。奇しくも同カード対決。ただし、千葉は歴史的記録で地区優勝をしている。去年は敗退を喫したが、今年はそうはならないと意気込む選手達、そしてブースター。
試合は序盤、東京がリードするも、田口の連続スリーなどで第2クォーター千葉が逆転。前半終了間際に、安藤のエンドワンでさらに東京が逆転するという一進一退。
後半は田中大貴のエンドワンを含む連続得点で4クォーター序盤までに東京が19点差の大量リード。それでもここからエース富樫が奮起し、連続スリーを決めるなど残り26秒でついに2点差。
これはやってくれる!!同年天皇杯での逆転優勝が脳裏に浮かんだ。
しかし、最終クォーター残り8秒、放たれた富樫のスリーは無情にもゴールに弾かれ、試合終了。
誰もが呆然。
まさか、まさか負けるとは。東京の優勝セレモニーの中、ベンチで肩を落とし、顔を伏せる選手達。悔しい。本当に悔しかった。
あの落胆の光景は2度と忘れられることはないだろう。
まさかの優勝を逃した翌年の2019-2020シーズンは、千葉ジェッツにとってはまさに試練の年。
シーズン開幕で川崎相手に2連敗を喫し、再開スタート、その後も勝ったり負けたりを繰り返し、前半のシーズンを終えて下位の4位(当時は6チーム1地区の3地区制)
あれだけ常勝だったチームが勝てない。勝つことが当たり前だった千葉ブースターにとってもそれは受け止めきれるものではなく、負ける度に公式ツイッターにぶつけられる批判、中傷。
それでも歩みを止めず、少しずつ調子が出てきたところでやってきた、コロナウイルス。
Bリーグも選手たちもなんとか続けようともがいたが、結局シーズンは中止。3位まで順位をあげた千葉ジェッツでしたが、CS、ファイナル共に開催されることもなくシーズンは幕を閉じた。
【照らされる光明とてっぺんへの道筋】
シーズンオフ。どのチームもコロナショックによる苦境に立たされつつ、次のシーズンを迎えることとなった。
千葉ジェッツも例外ではなく、純利益は1億を超える大赤字転換。それでも優勝を見据え、歩みを止めない千葉ジェッツは、シーズンオフ中に選手の大きな強化をはかる。
滋賀の主力で、日本代表候補の佐藤卓磨。青学を退団し、入団した赤穂雷太。
大野HCとは旧知の仲、ボールハンドラーのシャノン・ショーター。
そして最も驚かされたのは、セバスチャン・サイズ。
渋谷の主力として天皇杯優勝に導き、スペイン代表として活躍するサイズを入団させたのは、優勝への並々ならぬ思いが感じられた。
2年前のシーズン中は、フルタイムに近いPTの選手も目立ち、勝利の為にある種偏った起用をされていたように思う。今シーズンは、徹底としたPTのシェア、若手の育成、さらに新加入選手のチームの完成を大野HCは意識していたように感じられた。
さらに、西村文男の温存。故障が少なくない西村がシーズン中に起用されることは多くなかった。
「ここでなぜ西村を出さない。」こういった言葉が聞かれたことも少なくない。
それでも大野HCはブレなかった。
この起用方法が後の栄光を掴むことになる。
【たどり着いたてっぺん】
シーズンを2位で突破し、CSも1敗したものの、無事ファイナルに進出した千葉ジェッツ。
ついにファイナル。横アリに戻ってきた。対戦相手は初代王者であり、今シーズン東地区優勝の宇都宮ブレックス。CSで天皇杯王者の川崎を退け、波に乗っている。
ルールは2戦先勝方式で2年前とは違う。対戦相手も違う。コロナ禍の特別環境。
しかしファイナル独特の緊張感は同じものだった。
Game1、原、富樫の連続スリーで幕をあけると、オフェンスリバウンドで優位に立ち、終始優位にゲームを運ぶ。途中追いつかれはしたものの、西村、フリッピンの活躍で再度引き離す。ショーターからギャビンのアリウープを決めるなどして20点差を付け勝利をあげた。
初戦を完勝した千葉ジェッツだったが、宇都宮ブレックスがそう簡単に打ち破れるはずがない。
Game2は真逆の展開。
リバウンドからの速攻を決められるなど終始宇都宮ペース。渡邉や比江島、遠藤にことごとく決められ、一度もリードを奪うことなくそのまま試合終了となる。
そして運命のGame3。
相手は宇都宮ブレックス。ここまでもつれることはなんとなくわかっていた。
でもまさかこれほど白熱した熱戦になるとは。
エース富樫の序盤のファウルトラブル。
このピンチを救ったのは西村だった。2年前のファイナルで己の非力さを悔いていた西村がチームを救った。
序盤からアシストを連発、ジャンパーでエンドワン、スリーも決める大活躍。富樫を欠いた中で、前半宇都宮と互角に渡り合えたのは確実に西村の存在があってこそだった。
コーの大活躍も印象深い。
身体能力を活かしたアタックは見事に宇都宮に深く突き刺さった。
他の選手が入れた同じ2点だが、なぜかコーの得点は勢いづく。
シーズン中はどこか不安定で危なっかしい選手だったが、ファイナルでは本当に大活躍をしてくれた。いつもおどけてはいるコーだが、誰よりも努力してきたに違いない。
そして富樫勇樹。
ファイナルで見せてくれたのは2年前の富樫ではなく、キャプテンとしての富樫だった。その小さな背中にはきっと本当に大きなプレッシャーがのっていたに違いない。
頼れるエースであり、頼れるキャプテンでもあった。
きっと今シーズン誰が欠けてても優勝できなかった。
新加入の選手達は漏れなくチームの中心として活躍した。
不振にあえいだシゲもキャプテン富樫を支えた。
ファイナルで出場機会に恵まれなかった藤永もレギュラーシーズンはセカンドユニットを引っ張る司令塔として試合に出続けた。
2年前に手からこぼれ落ちてしまった優勝の2文字。
今度は全員で掴むことができた。
優勝おめでとう。
【To be continued(あとがき)】
いったぜてっぺん!!!!
どうも、にっちゃんです(めちゃ遅
2年前から遡っていつもと違う雰囲気で書いてみました!
専属カメラマンおなつさんとブースター仲間のぴょんさんにご協力頂きました。
このブログを見ながら2年前もブースターされていた方はしみじみ思い出しながら優勝を改めて実感してくれたらなーって思います!
去年とか今年からブースターになった方はそんなことあったんだーって見てくれると嬉しい!
いやー横アリでファイナルを観戦しましたけど、泣きましたよ。号泣w
これ優勝した時のムービーなんですけど見事に嗚咽が入ってましたw
本当に良かった!!ブースターも一致団結していて、どうやって選手たちを後押しするかを常に考えているのが印象的でした!そしてスタージェッツやフロントスタッフの皆さんが選手たちやブースターを精一杯後押ししてくれたので素晴らしい結果につながったと思います! 千葉ジェッツ最高!!!!
さて!!!実はココでは終わりません!
リブランディング記者会見と称して、新たに新ロゴが発表されました!
このロゴに関してアンケートをとってみました!
2時間という短いアンケートではありましたが、多くの方のご協力ありがとうございます!
結果はコチラ
概ね高評価!!!
普段使いできるシンプルなロゴというのが前回と違い好評なようです!
グッズも発売されるみたいですので注目ですね。
【まとめ】
これから新アリーナもできる千葉ジェッツ。新たなロゴもでき、さらなる躍進が期待されます。
次は王者として挑戦を受ける立場になる千葉ジェッツ。
オフシーズンの動きに要注目!!
長くお読みいただき感謝です!来シーズンもよろしくね。
ゴージェッツ!!!
Photo by おなつ(@zukkiiina7)
やっぱりYukoさんはかわいい。